外来生物の確認調査及び除去
 桃岩歩道周辺は特別保護地区で北海道の天然記念物にも指定されています。これらの保護区域内は環境省の事業で外来植物の除去が実施されています。そこで桃岩歩道の南北地域周辺の特別保護地区外でムラサキツメクサ、セイヨウタンポポ、カモガヤを対象に除去作業をしました。 5月は北部で実施しましたが、例年より気温が低いこともあり植物の生育が遅く、早くから開花が見られるセイヨウタンポポが蕾を付けていない状況でした。葉で見分けられる外来植物をボランティアの方にも参加頂き7名で約1時間の作業を行い、45ℓ袋に1袋分除去しました。
 8月は南部で実施しました。3年前からムラサキツメクサを中心に継続して除去している場所で開花個体を2名でレジ袋に2袋分除去しました。10月はボランティアの方にも参加頂き同場所で実施し、遅咲きや種子をつけたムラサキツメクサを中心に7名で45ℓ袋に0.5袋分の除去をしました。どちらも作業は約1時間行いました。継続して除去することで開花個体が少しずつ減少している様です。除去した植物は焼却処分しました。
 除去作業の際に盗掘と間違われる事があるので、作業中であることをPRするためのゼッケンを着けています。参加者が増えた事もあり、新たに10枚作製しました。作業をする際に参加者にも着けてもらえる様にしました。
 桃岩歩道の南北地域は生活圏から近く多くの外来植物が見られるため、除去作業を続けなければ礼文島ならではの美しい植物群落が損なわれる恐れがあります。今後も重点的に作業を行いたいと思います。
 除去作業の車両代や作業代などの活動費として34,000円、ゼッケン作製に22,900円を使いました。 
元地灯台南にて記念撮影
除去作業風景  高校生のボランティア作業にもゼッケンを使ってもらいました。 ゼッケン作成中 
 久種湖北部では特定外来生物に指定されているオオハンゴンソウの小規模な群落が確認されています。2006年から環境省の事業で除去作業が行われているため、徐々に個体数が減少しています。しかしその事業も2011年度は実施されませんでした。そこで今回は寄付金を利用して実施させて頂きました。
 除去作業は開花期の8月4日に実施しました。2名で1日作業して1,350本を除去しました。2007年には7,747本を除去していて花を咲かせる様な大きな個体が多くみられたのですが、今年は蕾を持ったものは6本で、ほとんどが5cm以下の小さな個体ばかりでした。除去したものは焼却処分しました。
 昨年除去した本数は500本と順調に減少していると考えていたのですが、今年は予想に反して増えてしまいました。過去にばらまかれた種子が何年も生きている様で、しばらく継続して小型の個体を除去する必要があります。
 車両代と作業代などの活動費で28,000円を使いました。 
除去した1,350本のオオハンゴンソウ
   
 発芽したばかりのオオハンゴンソウの密度が高い箇所。  発芽したばかりのオオハンゴンソウの拡大写真。見つけるのも、見分けるのも難しい。  蕾を付けた大型のオオハンゴンソウ。人の背丈ほどの高さになっていました。

2011年度の活動報告

2012年度の活動報告

レブンアツモリソウ調査  
 レブンアツモリソウの生態解明のため、北海道大学の高橋先生の指導で結果率調査が行われています。当団体でも高橋先生の指導のもと特定の群落について調査を行いました。
 6月に開花個体の位置と数を確認しておき、果実が発見しやすい9月に結果数を確認しました。
 対象にした群落は2箇所で、結果率はそれぞれの箇所で16.6%、30.7%でした。この2箇所では、昨年よりも開花数が少なくなりましたが、結果率は高くなりました。
 調査結果は9月の調査後に整理し高橋先生にお渡ししました。
 車両代や作業代などの活動費で28,000円を使いました。 
   
傷んで茶色くなったレブンアツモリソウ。今年は植物の生育が良く、他の植物に隠されて見つけるのに苦労しました。
花を咲かせた個体にはナンバーテープを付けました。この個体は実はありませんでした。 実をつけた個体。実も大きくしっかりしていました。これから沢山のレブンアツモリソウが発芽して欲しいものですが、近年は小型個体の割合が減少しているとの結果があり、自然状態での個体の増加が見込めなくなっています。
外来生物の確認調査及び除去  
 久種湖北部では特定外来生物に指定されているオオハンゴンソウの小規模な群落が確認されています。2006年から環境省の事業で除去作業が行われているため、徐々に個体数が減少しています。しかしその事業も2011年度は実施されませんでした。そこで昨年から寄付金を利用して実施させて頂いてます。
 除去作業は開花期の8月4日に3名で実施し、久種湖北部では37本、久種湖キャンプ場周辺で6本を除去しました。昨年まで実生個体が多数確認されていましたが、今年はほとんど確認されず根絶に近付いてきました。しかし、まだ蕾を付けた個体が合計4個体あり、継続の必要性が感じられました。除去したオオハンゴンソウは焼却処分しました。
 車両代と作業代などの活動費で11,500円を使いました。 
   
久種湖北部で除去した小型の個体。
   
久種湖北部で除去した大型の個体。蕾を付けたものが3個体ありました。
   
久種湖キャンプ場周辺で除去した個体。蕾を付けたものが1個体ありました。
 5月28日礼文林道レブンウスユキソウ群生地周辺で、セイヨウタンポポが一斉開花しはじめました。これに合わせて除去作業を3名で約2時間行いました。
 根掘りを使用して出来るだけ根の先から掘り取ろうとしたのですが、地面が堅く作業がなかなか進みませんでした。除去できた量は小袋3個分でした。
 礼文林道コースは足場が良く気軽にトレッキングが楽しめ、高山性植物も身近で観察できる魅力の高いコースです。外来植物が増え魅力を損なう事の無い様に除去作業を進めていきたいと思います。
 車両代と作業代などの活動費で10,000円を使いました。  
 
 外来植物の除去
 オニハマダイコンの除去は、昨年からは6月のオニハマダイコンがまだ小さい頃に除去しています。大きさはカイワレ大根程度だと引き抜きも簡単です。昨年同じ時期に除去した効果が現れていて、確認出来る個体は全体的にまばらで慎重に探さないと見逃すほどです。昨年除去が十分出来なかった場所では密集していました。今回はこの密集している場所の除去を進め3名で1日おこないました。大備の浜では約630本、鉄府の浜では約2,780本を除去しました。寄附金は除去作業と移動費で15,400円を使用しました。    
 カイワレ大根ほどの大きさのオニハマダイコン。密集していると一握りでごっそり抜けます。この頃に除去するのが効率が良いようです。  壊れた浮き玉の中でもオニハマダイコンが育っていました。  鉄府海岸(国立公園域)でオニハマダイコン除去の作業風景です。砂浜に小さな緑の葉を広げているのがおわかり頂けるでしょうか?

2013年度の活動報告

外来植物の調査及び普及啓発
 外来植物分布調査と普及啓発のため講座を実施しました。外来植物の調査と講座には講師に北海道野生植物研究所の五十嵐博氏を招きしました。さらにレブンクル自然館の宮本誠一郎氏にも協力いただき実施しました。723日は礼文林道で観察会の下見と周辺の外来植物の分布確認調査をしました。724日の観察会は一ヶ月前から通信誌で公募し、自然ガイド、教員、観光客など島内外から12名の参加がありました。参加者には資料として2012年までの外来植物確認リストを配りました。観察会では外来植物の特徴と在来植物との違いの観察、島外との分布の違いなどの解説もあり、礼文の植物について深く学ぶことが出来ました。今回は特に見分けの難しいイネ科植物についても時間をかけて観察しました。その効果があり、貴重な植生が残る桃岩歩道周辺でこれまで見分けられなかったコヌカグサ、オニウシノケグサなどのイネ科外来植物を判別し除去を進めることが出来ました。725日は礼文島北部の分布確認調査をしました。2013年の調査結果はまだまとまっていませんが、2012年までの外来植物の確認リストはご覧頂けるようになりました。寄附金は調査及び講師代、観察会に関わる作業と移動費で120,400円を使用しました。
 2012年外来植物リスト(PDF)
 礼文林道で実施した観察会の様子。中央に居るのが五十嵐さん。 観察会が終わった後、ネイチャー礼文に移動して、外来植物の標本を使って復習しました。 ピンクの花はムラサキツメクサ、中央緑の花がハルガヤ、右の茶色く枯れた花がヘラオオバコ。みんな外来植物です。
 外来植物の除去
 月15日に利尻礼文サロベツパークボランティアの会と合同でオニハマダイコンの除去を実施しました。参加者はパークボランティアの会から6名、当団体から2名の合計8名でした。大備の浜では約510本を除去しましたが、広い範囲にまだ除去しきれずに残った個体がみられます。鉄府の浜では確認できた個体はすべて除去して約2,540本になりました。
 8月9日には大備の浜にてオニハマダイコンの除去作業を実施しました。参加は毎年礼文に長期滞在する旅行者3名と当団体から1名です。6月に除去した個体と比べるとずいぶん大きくなっていて見つけるのは簡単でした。株立ちした個体が広範囲に点在しているのが確認出来ました。この日は約420本を除去しました。寄附金は除去作業と移動費で
16,000円を使用しました。    
 カイワレ大根より少し大きくなったオニハマダイコンが密集しています。継続した除去の効果で、この様に密集する箇所が減っていました。(6/15)  腕章やゼッケンを着けて除去作業をしています。広い砂浜を探しながらの作業です。(6/15)  鉄府海岸(国立公園域)で記念撮影。確認できたオニハマダイコンはすべて除去することができました。(6/15)
 大備の浜では大きく育ったオニハマダイコンが点在していました。6月の時と比べると見つけるのは簡単です。
(8/9)
 大きな株になったオオダイコンソウを除去しているところです。 (8/9)  大備の浜で作業を終え記念撮影。まだ除去しきれず残っていたのが心残りです。(8/9)
  久種湖北部にあるオオハンゴンソウ(特定外来生物に指定)の小規模群落を除去しました。この群落は2006年から除去作業を継続していて、徐々に個体数が減少し、絶滅させるのも目前になって来ています。
 除去作業は8月19日に環境省の職員1名と当団体から1名で実施しました。昨年よりも開花個体が多くみられたものの、実生個体は確認出来ず全体の数は21本でした。見逃した個体がまだ存在すると思われるので継続は必要だと考えられます。除去したオオハンゴンソウは焼却処分しました。寄附金は除去作業と移動費で5,000円を使用しました。
 開花したオオハンゴンソウ。種子が分散する前に除去できたのは幸いです。 除去作業風景です。高茎草本が繁茂する中から、小型の個体を探し出すのは難しい作業です。  確認できた個体は、根を残さずに除去しました。除去を終えて記念撮影。

2014年度の活動報告

盗掘防止パトロール 
  5月中旬に礼文島のキャラクターあつもんを使用して盗掘防止ポスターを制作しました。ポスターは大小合わせ50枚制作し行政関係者や宿泊業者へ配布し掲示をお願いしたほか、パトロール車の掲示用にも使いました。今シーズンも目立った盗掘事件はありませんでした。寄附金はポスター制作と配布作業で27,000を使用しました。 
完成した盗掘防止ポスター。色あせないようにラミネート加工しました。 
盗掘防止パトロール 
 昨年と同様に、5月中旬に礼文島のキャラクターあつもんを使用して盗掘防止ポスターを制作しました。
ポスターは大小合わせ50枚制作し行政関係者や宿泊業者へ配布し掲示をお願いしたほか、パトロール車の掲示用にも使いました。
 今年は悪天候が続いたため、植生保護のため歩道を歩いてのパトロールはあまり実施せず、歩道口付近で監視をすることが多くなりました。そのためでは無いのですが、5月下旬にレブンアツモリソウの盗掘跡が確認されました。状況から2014年の秋、監視が手薄になった頃に盗掘されたとみられています(道新記事6月10日留萌宗谷版掲載)。8月にはスカイ岬展望台付近にてチシマリンドウ1株。
桃岩展望台コースで盗掘の痕跡を確認しました。
 この様に盗掘が行われている状況があり非常に残念です。盗掘が無くなる様、今後も活動を続けたいと思います。
 寄附金はポスター制作と配布作業で23,816を使用しました。

住宅エコポイント寄附により実施した活動

レブンアツモリソウ調査 

 6月に9日間礼文島南部のレブンアツモリソウ分布調査をおこないました。今年は強風や濃霧など悪天候の影響で調査が思うように進まず、全体の約3割の区域でタイミングが間に合わず分布状況が正確に把握出来ませんでした。調査結果は盗掘等に繋がる恐れがあるために公開は控えさせて頂きます。調査結果は環境省や林野庁、礼文町、研究者が加わるレブンアツモリソウ保護増殖事業に活用されています。寄附金は調査と情報処理に関わる活動に83,600円を使用しました。

  
 中央の白い2つの花がレブンアツモリソウ。過去の盗掘により激減。現在はひっそりと暮らしています。絶滅しない様に調査研究と保護強化が必要です。

これまでに頂いた寄付額は505,399円です (2015年7月現在

2015年度の活動報告

レブンアツモリソウ調査 
 レブンアツモリソウの生態解明のため、北海道大学の高橋先生の指導で結果率調査が行われています。特定の群落についてこの調査のサポートをしました。6月に開花個体の位置と数を確認しておき、果実が発見しやすい9月に結果数を確認します。
 対象にしている群落は3箇所で、結果率はそれぞれの箇所で80%、15%、0%と各群落で値に大きな差がみられました。結果率は受粉を助けるマルハナバチの活動によっても異なります。継続的に調査することで、レブンアツモリソウの群落が維持できるかどうか推測できます。
 車両代や作業代などの活動費で7,000円使いました。 
レブンアツモリソウの果実
果実の大きさの測定 レブンアツモリソウの花。
開花期に花の位置を確認しておきます。 
 外来植物の除去
 5月31日にゴロタ岬鉄府側口周辺にて、利尻礼文サロベツ国立公園パークボランティアの会と合同でセイヨウタンポポの除去を実施しました。参加者はパークボランティアの会から3名、島内のボランティアさん2名、当団体から2名の合計7名でした。この周辺ではエゾタンポポとセイヨウタンポポとの交雑タンポポが確認されていて、エゾタンポポが残っている可能性がある地域です。この日はセイヨウタンポポを除去しながらエゾタンポポを探しましたが、残念ながら確認できたのは交雑タンポポだけでした。今回はは小袋14個分を除去することが出来ました。寄附金は除去作業と移動費で10,261円を使用しました。 
 岬めぐりコースになっている歩道沿い周辺に一斉開花したセイヨウタンポポを除去する参加者達。  盗掘者と間違われないようにゼッケンを着けて作業をしました。    除去後の記念撮影。この日だけでは除去しきれないほどあり、来年も引き続き除去する決意をしました。
月と8月に大備の浜で1回ずつオニハマダイコンの除去を実施しました。7月はオニハマダイコンはまだ小さく、在来植物の陰に潜む個体まで探しながら除去しました。8月には大きく育ち沢山のひょうたん型の実を付けている個体がみられました。2回の作業で除去したオニハマダイコンは2,847本でした。今年の作業で大備の浜の1部ではほぼ除去することが出来ました。しかしまだ除去しきれない場所があるので、来年も引き続き除去をしていきたいと思います。ちなみに、昨年まで沢山ののオニハマダイコンが見られた鉄府海岸ではほとんど確認できる個体がなくなりました。寄附金は除去作業と移動費で12,174円を使用しました。    
 大備の浜の景観。この浜には広くオニハマダイコンが分布しています。
(7/21)
 7月は小型の個体が多くみられました。在来植物の陰にあると見逃してしまいそうです。(7/21)  除去作業中のゼッケンを着けて作業をしています。(7/21)
 8月には大きく育っていました。ひょうたん型の実を沢山つけています。
(8/12)
 オニハマダイコンは小さく薄いピンクの花を咲かせます。 (8/12)  大備の浜で作業を終えて記念撮影。除去したオニハマダイコンは焼却処分しました。(7/21)
  今年は久種湖北部にあるオオハンゴンソウ小規模群落のほか、久種湖キャンプ場付近で確認した個体も除去しました。除去作業は8月12日に環境省の職員1名と当団体から1名にボランティア1名で実施しました。久種湖北部では開花個体15本、未開花個体10本の合計25本でした。昨年より4本多くなりましたが、開花個体は少なくなっていました。キャンプ場付近では開花個体を10本除去しました。除去した個体は焼却処分しました。
 オオハンゴンソウは発芽しないまま残った種子が土中にあり、その中の幾つかが毎年発芽している様です。根絶するには根気強い監視が必要です。寄附金は除去作業と移動費で5,750円を使用しました。
 キャンプ場周辺で開花したオオハンゴンソウ。  除去作業風景です。この日は蚊に襲われて苦労しました。  久種湖北部で除去したオオハンゴンソウを抱えて記念撮影。今年も種子が落ちる前に除去出来ました。
高山植物盗掘防止パトロール
  各行政機関や団体の了解を得て、礼文島のキャラクターあつもんがパトロールする盗掘防止ポスターを制作し、5月下旬に30枚ほど町内外へ配布し掲示をお願いしたほか、パトロール車の掲示用にも使いました。毎年6月に重点的に行っている礼文島自然クラブ、利尻礼文サロベツ国立公園パークボランティアの会、当団体の共同パトロールに今年は延べ60人が参加しました。当団体からは23回参加しました。幸いなことに今シーズンも目立った盗掘事件はありませんでした。寄附金はポスター制作に21,598円、パトロール作業に23,000円の合計44,598円を使用しました。 
 夕暮れ時の桃岩歩道でのパトロール風景。パトロールは主に1名でおこないます。  夕暮れ時の霧の中、太陽が幻想的な光を放ちます。ちょっと特別な風景に出合うのも風景パトロールの楽しみです。  高山植物盗掘防止パトロールのポスター。礼文島のキャラクターあつもんを使ってPR。