礼文の花 いっぱいいっぱい運動

この事業にかかる経費はサッポロビールホールディングス(株)による
「北海道の社会貢献活動」への寄付によってまかなわれています。

「礼文の花 いっぱいいっぱい運動」とは?

現在、礼文の道を歩くと在来植物に混ざって外来植物が目につきます。外来植物も綺麗な花を咲かせるものが沢山あり、島民や観光客の中にはそれらの花も礼文島在来の花だと思われているようでとても残念です。
礼文島は昔から魅力的な花がたくさんある島です。これらの礼文ならではの花風景を島の財産として未来に残したいと思います。
そこでこの活動では在来植物を栽培して増やし、分布を広げている外来植物と植え換えることで、外来植物の勢力を弱めて、在来植物の花が人の生活する周辺でも身近に見られる島を目指して取り組みます。
種子採取をする在来植物の選定準備
 平成24年度は環境省グリーンワーカー事業「平成19年度礼文島法面植生調査等報告書」と礼文町高山植物園主査の飯野拓也氏への聞き取り結果から選定した20種類の在来植物の種子を採取しました。これらの他に、外来植物が多い植生の中でも増えやすい種類を選定するため、6月と8月に車道沿い法面で在来植物の侵入状況をしらべました(法面植生調査結果)。この結果から各地域で個体数の多い種類をピックアップし、花いっぱいいっぱい運動に適切な種を選定します。
在来植物の種まき 
 10月20日にスキー場の栽培地にコガネギク、トウゲブキ、キタノコギリソウ、コウゾリナ、レブントウヒレン、センダイハギ、イブキジャコウソウ、ハマハタザオ、ミヤマオダマキ、ハマナス、チシマワレモコウ、イワベンケイ、ツリガネニンジン、エゾカワラナデシコ、エゾノヨロイグサ、シラネニンジン、マルバトウキの種子を播きました。
 在来植物を残して、栽培地の土を 耕しました。
 17種類の種子を混ぜたものを全体に播きました。  種まきの後には、土が雨で流されない様に周辺の草を被せました。 
 栽培地を覆った草は網や石などを使い風で飛ばされない様に工夫しました。 作業終了後の記念撮影。 
 プランターには赤玉や培養土を混ぜた土を使い種を播きました。 
 
 プランター1つに1種類の種を播きました。全部で20種類の種を播きました。  種を植えたプランターは、礼文高校、香深中学校(写真)、香深井小学校に分け、里親として育ててもらえる事になりました。 
在来植物の種子採取 
 9月下旬に礼文林道にて在来植物の種子採取を行いました。礼文林道は町道及び国有林や国立公園の区域に入るので、採取の際には礼文町、林野庁、環境省の行政機関と調整しながら許可を得ました。採取した果実や種子は紙に広げ乾燥させてから、10月に選別作業を行いました。
 
ハマハタザオ        ハマナス

センダイハギ
 礼文林道で許可を得て種子採取をおこなったのは、環境省グリーンワーカー事業「平成19年度礼文島法面植生調査等報告書」と礼文町高山植物園主査の飯野拓也氏への聞き取り結果から選定したコガネギク、トウゲブキ、キタノコギリソウ、コウゾリナ、レブントウヒレン、アサギリソウ、センダイハギ、イブキジャコウソウ、ハマハタザオ、ミヤマオダマキ、キジムシロ、ハマナス、チシマワレモコウ、イワベンケイ、ツリガネニンジン、エゾカワラナデシコ、エゾノヨロイグサ、シラネニンジン、マルバトウキ、ガンコウランの20種類でした。
 
  イワベンケイ      イブキジャコウソウ
 
 コウゾリナ         シラネニンジン
種子の選別作業の様子  選別した種子。虫に食われたものや未熟なものは可能な限り避け、正常な種子を集めた。
外来植物押し花作り体験(夏休み期間中)
 7月末〜9月上旬の期間、ネイチャー礼文に外来植物を使った押し花 作り体験コーナーを設置しました。多くの方々が、礼文島の野外で数多く観られる花は在来植物と思われている様でしたので、この体験を通して、外来植物が礼文にも沢山存在していて、どの様なものかを認識して頂きました。
 押し花作り体験の様子。
 
 来館者の方々に作って頂いた作品例です。個性的な作品がいっぱいありました。
平成24年7月28日
スキー場のレブンシオガマの果実が割れ始めていたので、いたので、周辺を捜し回り、種子が熟していると思われるものを採取しました。 
平成24年7月22日
 栽培地の区画ではメマツヨイグサ、ヒメスイバ、ブタナ、コウリンタンポポなどが観られましたが、これまでの効果が現れ、数は減り小型になりました。外側の区画でも小型になりましたが、個体数はまだ数多く残っていました。今回も栽培地用の区画と一回り広げた区画内の外来植物除去を終わらせ、区画周辺で実をつけ始めたものを優先して除去し、その他花を咲かせている外来植物の除去を進めました。 
栽培地の区画の様子。草丈は少し伸び、裸地が目立ちます。  外側の区画ではメマツヨイグサの数が多いのですが、花を咲かせるほど大きく生育しているものは観られませんでした。 
 区画の外側周辺のヒメスイバ。花を咲かせ、間もなく実を付けそうです。  区画の外側のブタナ。早咲きの個体は実をつけていました。区画内に種が入り込まないよう優先して除去しました。 
 区画外で咲いた在来種のチシマアザミ。この周辺では数が少ない様です。  区画外で咲いた在来種のヨツバヒヨドリ。周辺に普通に観られました。
平成24年7月7日
 栽培地の区画ではメマツヨイグサ、ヒメスイバ、ブタナ、コウリンタンポポなどが観られましたが花をつけたものは観られませんでした。外側の区画でも同様の外来植物が観られたほか、ムラサキツメクサとヘラオオバコが少数観られました。ヒメスイバ、ブタナ、コウリンタンポポで花をつけたものが少数観られました。今回は栽培地用の区画と一回り広げた区画内の外来植物除去を終わらせました。そしてさらに区画周辺で群落を作って花を咲かせている外来植物の除去を進めました。
栽培地用の区画の様子です。 区画内で咲いていたオトギリソウ(在来種)。
 栽培地近くの外来植物群落です。栽培地に外来植物の種が入り込まないように花を除去しました。左写真は除去前、右が除去後です。残ったピンクの花はレブンシオガマ(在来種)です。
 上の群落に観られた外来植物の花。手前で細かい白い花を咲かせたのがヘラオオバコ。黄色い花がブタナ、ピンクはムラサキツメクサ。他にヒメスイバ、シロツメクサ、コウリンタンポポも観られました。  上の外来植物群落にあったレブンシオガマにマルハナバチ(写真中央上部)がやって来ました。周りに外来植物の花が沢山ある中で迷わずこの花に訪れたんです。花とハチの関係にも歴史があるのかも知れません。 
平成24年6月30日  
 香深富士見ヶ丘の10m×10mの区画が判りやすい様、紫色のテープで囲いました。そして外側に、3m幅を広げ一回り大きい区画を設置しました。この区画内は外来植物の除去作業を丁寧に行います。区画内の外来植物はメマツヨイグサが一番多く、他にブタナ、コウリンタンポポ、ヒメスイバが見られます。これら外来植物は種を落さないうちに地上部を切り取ります。 
10m×10mの区画を設置した外側に、一回り大きい区画を設置しました。この区画内は外来植物の除去作業を丁寧に行います。 区画内で多く観られる外来植物のメマツヨイグサ。
区画内で観られる外来植物のヒメスイバ。赤い花を咲かせていた。 区画内で観られる外来植物のブタナ。蕾をつけていた。 
区画内で観られる外来植物のコウリンタンポポ。花を咲かせていた。 外来植物は地上部をハサミで切り取りました。写真はメマツヨイグサを切り取るところ。
平成24年6月23日 
  今日から野外作業を開始です。まず香深富士見ヶ丘スキー場に栽培地用の10m×10mの区画を設置しました。そして区画内にある主な植物を調べた後、メマツヨイグサ、ヒメスイバ、ブタナなどの外来植物を除去しました。除去作業は土壌が雨などで流されないようにするため根を残し、地上部だけ剪定ばさみで切り取りました。区画内の除去は一通り終わりました。
区画周辺にも多数の外来植物が広がっているため、次回から周辺の除去作業を実施していきます。
スキー場の上部に10m×10mの区画を設置しました。 10m四方の区画に見られる植物を調べ、外来植物の除去をしました。 
区画周辺で見られた在来植物のニシキゴロモ。 区画周辺で見られた在来植物のレブンシオガマ。
区画周辺で多数見られた外来植物。赤い花を咲かせたヒメスイバと赤と緑が混ざった葉を持つメマツヨイグサ。 ブタナを除去しているところ。土壌の流出を避けるために根を残し、地上部だけを切り取った。